浪費による約600万円の負債を0円にした事例
事案の概要
Xさんは、約15年前から業務上のストレスを主因として、クレジットカードを利用して洋服等の買物を行なっていました。当初は一括払いで支払いを行っていましたが、次第に支払方法をリボ払いにシフトしていきました。その結果、ショッピングでの負債が増えることとなりました。
また、Xさんは、約7年前に鬱病を患ってしまいました。休職を挟みながら勤務を続けていましたが、最終的には鬱病を理由に退職しました。それ以降1年ほど無職でしたが、無職期間の生活費はキャッシングを行なうことで補填しました。
その後、Xさんは再就職しましたが、再就職先の給与は低く、返済を行なうと生活費が不足したため、キャッシング利用を継続せざるを得ませんでした。また、食材や日用品等の購入をリボ払いで行なったため、ショッピングの負債も増え続けることとなりました。
このような状態が5年ほど続いた結果、Xさんの負債は約600万円まで膨れ上がってしまいました。
Xさんは、自力での生活再建が困難だと判断し、当事務所に相談されました。
解決までの流れ
Xさんからお話をお伺いしたところ、Xさんは高額な資産を一切保有しておりませんでした。また、Xさんの収支状況からみて600万円を分割で返済することは現実的ではありませんでした。
各債務整理手続のメリット・デメリットを説明し、Xさんのケースでは破産手続を取るのがよいと案内させていただき、Xさんは破産手続を選択されました。
コメント
Xさんが負債を増やした要因の一つに洋服等の買い物という浪費行為がありました。免責不許可事由に該当する行為ではありましたが、浪費をしてしまった過去を猛省していること、現在は浪費を止めていること、をしっかりと説明した結果、裁量免責という形で免責を得ることができました。