新卒就職時の出費等で形成した借金790万円を0円にした事例
事案の概要
北関東にある大学に通い、その地で一人暮らしをしていたAさんは、就職活動の交通費やスーツ代等のために借入を始めました。
Aさんの就職活動は難航し、最終的に卒業年の2月に都内の企業に就職が決まりましたが、その時点でAさんには都内に引っ越すだけの資力がありませんでした。両親から援助を得られる状況ではなかったことから、Aさんは北関東の都市から都内に通うことにし通勤定期(含新幹線代)をクレジットカードのリボ払いで購入しました。
社会人となって1年目の夏、Aさんは都内への引っ越し費用のためにまとまった額の借入を行ないました。
同年秋、奨学金の返済が始まりましたが、収入状況からみてその返済原資を捻出することは難しくAさんは自転車操業状態に陥ってしまいました。
自力での生活の再建は困難だと判断されたAさんは当事務所に相談されました。
解決までの流れ
Aさんにお話をお伺いしたところ、負債額は奨学金を含め約790万円であり、収入状況からこれを分割で返済していくことは現実的ではありませんでした。また、高額な資産を持っておらず、奨学金については機関保証でありご両親は保証人ではなかったことから破産手続で解決を図ることにしました。
コメント
主に就職活動・通勤・引越での負債形成であり、換価対象となるような高額財産も有していないことから、本件は同時廃止事件として受理され、免責を得ることができました。