230万円の負債について任意整理をして利息約140万円を免れた事例
事案の概要
Aさんは、職務上の接待交際費や買い物等のために借入やカード利用を行ない、最終的に3社に対し合計で約230万円の負債を負うに至りました。
解決までの流れ
Aさんにお話をお伺いしたところ、奥様には秘密で手続きを行いたい、負債については分割して返済していきたいとのことでした。また、収支状況を確認したところ毎月約4.5万円を返済原資に回すことが可能でしたので、Aさんの希望を尊重し任意整理での解決を図ることにしました。
コメント
交渉の結果、債権者と、将来利息無しでの和解を取り交わすことができました。しかし、債権者のうち2社については取引期間が短いことを理由に5年での交渉はできず、3年での分割払いしか認めてもらえませんでした。そのため、最初の3年の返済額は約5.5万円となってしまうことになりました。
この点をAさんに報告したところ、厳しいけども5.5万円の返済原資は何とか捻出するので和解を取り交わしてほしいとのことでしたので、2社については3年36回払い、1社については5年60回払いでの和解を取り交わしました。
返済総額は約230万円、毎月の返済額は最初の3年間は5.5万円、以後の2年は約1.5万円です。
なお、将来利息を負担しながら230万円を毎月4.5万円の分割で返済しようとすると、延べ83回、利息込みで総額約370万円を支払って完済となりますので、和解を取り交わすことで利息約140万円を免れたことになります。また、返済期間も短くなっていますので、弁護士に任意整理の手続きを依頼し将来利息をカットすると経済的利益はかなりのものとなります。