洋服購入での浪費による負債約460万円を0円にした事例
事件の概要
5年前、Fさんはクレジットカードを作成しました。当初は日用品の購入の際に利用しており、利用額も少額であったため返済が滞るようなことはありませんでした。
半年後、Fさんには好きなブランドの洋服を購入する際にもクレジット払いを利用するようになりました。現金を有していなくとも洋服が買えるというクレジット払いの利点により金銭感覚が麻痺してしまい、自身の収入の範囲以上に洋服等を購入するようになりました。
以降Fさんは複数のクレジットカードを作成し同様の目的で使用しました。また、返済原資の捻出のためのキャッシング取引も行ないようになり、負債は増加の一途を辿りました。
最終的に負債が約460万円まで膨れ上がってしまい、自力での生活再建が困難だと判断したFさんは、当事務所に相談されました。
解決までの流れ
Fさんから事情を確認したところ、①収入状況からみて450万円を分割で返済することは現実的ではないこと、②高額な資産等を有していなかったこと、から破産手続で解決を図ることにしました。
コメント
Fさんが負債を増やした主たる要因は洋服等に対する浪費でありました。免責不許可事由に該当する行為ではありますが、浪費をしてしまった過去を猛省していること、現在は浪費を止めていること、をしっかりと説明した結果、裁量免責という形で免責を得ることができました。