上京費用や洋服購入での浪費による約600万円の負債を0円にした事例
事案の概要
7年前、Eさんは東京で就業することを決意し地方都市から東京へ上京しました。転職面接の際の交通費(新幹線代等)や東京への引越費用、賃貸マンション契約金等を銀行のカードローンからの借入で捻出しました。
就業した職場が激務でありストレスを受けるようになった一方で、上京後間もないということもあって友人が少なく近況を気軽に相談できる相手もいなかったことから、Eさんはストレスをためこむようになってしましました。そのような状況下でEさんが採用したストレス解消法が洋服やカバンなどの購入であり、クレジット払い(リボ払い)を利用してこれらを購入し続けた結果負債は増加の一途を辿ってしまいました。
最終的に負債が約600万円まで膨れ上がってしまい、自力での生活再建が困難だと判断したEさんは、当事務所に相談されました。
解決までの流れ
Eさんから事情を確認したところ、①収入状況からみて600万円を分割で返済することは現実的ではないこと、②高額な資産等を有していなかったこと、から破産手続で解決を図ることにしました。
コメント
Eさんが負債を増やした主たる要因は洋服等に対する浪費でありました。免責不許可事由に該当する行為ではありますが、浪費をしてしまった過去を猛省していること、現在は浪費を止めていること、をしっかりと説明した結果、裁量免責という形で免責を得ることができました。