一審で2年の実刑判決を言い渡された依頼者が、控訴審で執行猶予付き判決を獲得した事例

事案の概要

Xさんは、4名の高齢者から、合計700万円近くだまし取ったオレオレ詐欺の見張り役として逮捕、起訴されました。4名のうち、2名の被害者とは示談が成立したものの、他の2名の被害者とはやり取りすらできないまま、一審で2年の実刑判決が言い渡されました。

何とか被害者の方達と示談を成立させたいXさんのご家族が当事務所に相談に来られ、当事務所の弁護士が控訴審からXさんの弁護人を引き受けることになりました。

解決までの流れ

2名の被害者の方達は、一審の際に頑なに示談を拒否していたことから、弁護士は、まずはお手紙で、弁護人が代わり、再度示談の話をさせて欲しい旨を伝えました。それでも音沙汰がなかったため、今度はお電話でお話することにしましたが、やはり示談を拒否されてしまいました。

しかし、被告人が真摯に反省していることや、被害弁償を受け取ることが被害者の方にとってどれだけメリットがあることなのか等、伝えられる部分がまだ伝えきれていないと感じた弁護士は、直接被害者のご自宅を訪問しました。

ご自宅にてゆっくりお話し合いをする中で、被害者の方に示談に応じてもらうことができました。

こうした活動を裁判で立証した結果、執行猶予付きの判決を獲得できました。

コメント

オレオレ詐欺の関係者は、例え組織の末端であり、初犯であったとしても、非常に厳しい刑が科されることが予想されます。少しでも刑を有利にするには、被害弁償を行い、示談を成立させることが不可欠となります。

Xさんは、当事務所の弁護士を活用することで、社会内でやり直しをする機会を得ることができました。

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