食費等での浪費、換金行為等で形成した負債約860万円を0円にした事例
事案の概要
8年ほど前に、Jさんは知人との旅費のために貸金業者から借入を行ないました。また、飲食代や日用品の購入等をクレジット払いで行なうようになりました。当初は利用額も少額であったため返済が滞るようなことはありませんでした。しかし、次第に利用可能枠も増え、これに伴い金銭感覚が麻痺し利用頻度を増やしてしまい、Jさんの負債は数年たらずで200万円近くに達してしましました。
次第に返済に窮するようになったJさんは、ギフト券の換金サイトを利用することで換金行為を行ない、返済原資を捻出するようになりました。このサイトでの平均換金率は85%程度であり換金すればするほどマイナス収支となるため負債は増加の一途を辿りました。
最終的に負債が約640万円まで膨れ上がってしまい、自力での生活再建が困難だと判断したJさんは当事務所に相談されました。
解決までの流れ
Jさんから事情を確認したところ、①収入状況からみて640万円を分割で返済することは現実的ではないこと、②高額な資産等を有していなかったこと、③640万円の負債の外に奨学金220万円の負債がありましたが機関保証であり家族親族への影響がないこと、から破産手続きで解決を図ることにしました。
コメント
Jさんが負債を増やした主たる要因は食費等での浪費、換金行為等でした。これらは免責不許可事由に該当する行為ではありますが、浪費をしてしまった過去を猛省していること、現在は浪費及び換金行為を止めていること、をしっかりと説明した結果、裁量免責という形で免責を得ることができました。