詐欺未遂で起訴された依頼者が、執行猶予付き判決を獲得した事例
事案の概要
Xさんは、書店で売られていた書籍の値札を張り替え、売値よりも安い金額で書籍を買おうとしたとして逮捕されました。
突然Xさんと連絡が付かなくなったXさんのご家族が当事務所に相談に来られました。
解決までの流れ
当事務所の弁護士は、ご家族の相談を受け、すぐに警察署へと向かい、Xさんと接見しました。警察署でXさんから事情を聞くとともに、Xさんに対し、刑事手続の流れ等を説明し、今後の方針を固めました。Xさんとの接見後、弁護士はXさんのご家族とも協議し、被害店舗と示談をすることにしました。
弁護士が、Xさんが反省していることや、そのご家族も被害弁償に協力する予定であることを踏まえ、真摯に被害店舗の店長さんと話し合いをしたところ、店長さんは示談に応じて下さることになりました。
弁護士は、ただちにXさんと被害店舗との間で示談が成立したことを書面にまとめ、検察官に報告したところ、Xさんは勾留満期を待たずに釈放されました。
ところがその後、Xさんは、起訴されてしまいました。
弁護士は再度Xさんやそのご家族と裁判に向けた打合せを行い、身元引受人としてXさんの奥さんに裁判で証言してもらうことになりました。
弁護士は、裁判のためだから、ではなく、今後のXさんの人生のために、家族や夫婦間で話し合いを持ち、今後の更生に向けた取り組みを検討するようにアドバイスし、Xさんとご家族は真剣に今後に向けた話し合いをしました。
Xさんの家族間での話し合いを踏まえ、弁護士が、Xさんが真摯に反省していることや、更生環境が整っていることを裁判で立証した結果、Xさんは執行猶予付きの判決を獲得することができました。
コメント
Xさんは、逮捕直後の段階から弊所にご依頼いただいたことで、弁護士が迅速に対応することができ、勾留満期を待たずに釈放されました。
また、Xさんやそのご家族と捜査段階から緊密にやり取りし、事情を把握している弁護士が、裁判に向けたアドバイスをすることで、有利な判決を獲得することができました。