パチスロへの費消で形成した負債約580万円を約220万円に圧縮した事例
事案の概要
10年ほど前、Jさんはパチスロに対する費消を主たる理由として借金を負い、都内の法律事務所に破産申立を依頼し、免責決定を得ました。
しかし、免責決定後すぐにパチスロを再開してしまい、しばらくして審査の緩い貸金業者から借入を始めてしまいました。以降ずるずると借金を続けてしまい、最終的に負債が約580万円まで膨れ上がってしまいました。自力での生活再建が困難だと判断したJさんは、当事務所に相談されました。
解決までの流れ
Jさんと打ち合わせをし、個人再生手続きで解決を図ることにしました。なお、債権額ベースで過半数を占める貸金業者(最初の借入先)が再生計画に反対する意思を表示していたため、給与所得者等再生で申立を行なうこととなりました。
コメント
個人再生手続きは「小規模個人再生」と「給与所得者等再生」の2つの種類があり、前者は債権者の過半数の反対があると不認可で終わってしまいますが、後者はそのような制限はありません。ただし、後者は申請の基準や返済額の基準が前者と異なる部分があり、どちらの方針を採用すべきかは事案毎に異なります。
本件では、無事に認可決定を得るに至り、抱えていた負債は「可処分所得基準(給与所得者等再生における基準の一つ)」にまで圧縮されることとなりました。