後遺障害非該当でも通常の通院慰謝料以上の金額を獲得した事例
事案の概要
Aさんは赤信号で停車中に後ろから自動車に追突され、頚椎捻挫の傷害を負いました。Aさんは約7か月間病院に通院しましたが、首の疼痛の症状は改善しませんでした。そこでAさんは、後遺障害の申請を行いましたが、結果は非該当でした。その後、加害者の保険会社から示談金が提示されましたが、Aさんが納得できる内容ではありませんでした。Aさんは慰謝料を増額してもらいたいと考え、弁護士に相談しました。
解決までの流れ
当初、保険会社は後遺症が認定されなかったことを理由に、後遺症慰謝料の支払いを拒んでいました。しかし、当事務所の弁護士は、後遺症等級外の後遺症が残った場合に、慰謝料が認められた裁判例を提示し、本件事案についても訴訟で慰謝料の増額が認められる可能性が高いことを主張し、交渉したところ、保険会社の譲歩を引き出すことができました。
結果として、Aさんは当初の提示金額より50万円増額した示談金を受け取ることができました。
コメント
ご自身で保険会社と交渉しても増額には応じてもらえないことが多いです。しかし、弁護士が裁判例などを示し、訴訟でも認められる可能性を具体的に主張することで、示談金を増額できる可能性があります。交通事故はインターネット等で知識を簡単に得ることが出来るので、ご自身で対応しがちですが、そもそも保険会社が弁護士を依頼しないと増額をしない運用であるところも多いので、まずは早めに弁護士に相談することをお勧めします。