痴漢で逮捕された依頼者が、早期に釈放され、不起訴処分を獲得した事例
事案の概要
会社員のXさんは、通勤電車内で女子高校生の臀部等を触ったとして迷惑防止条例違反で逮捕されました。
解決までの流れ
Xさんと接見した当事務所の弁護士は、すぐに検察官に対し、Xさんの身元がしっかりしていること、罪を認め反省していること等を記載した意見書を提出しました。そうしたところ、Xさんはすぐに釈放されました。
釈放されたXさんは、ご家族とも協議の上、被害者と示談をすることにしました。
被害者は未成年のため、被害者の父親が窓口となって話合いをすることになりました。弁護士が、Xさんが反省していることや、今後、同じ路線を使用しない誓約をしていること等を真摯に説明したところ、被害者の父親は示談に応じました。
示談が成立したことを検察官に報告し、Xさんは不起訴となりました。
コメント
痴漢事件の場合、被害者との示談の成否がその後の処分結果に大きく影響を与えます。そして、被害者が未成年であれば、その親権者が窓口となる場合が多いです。子どもが被害に遭ったとなれば、親として強い憤りを感じるのは当然のことです。弁護士が間に入ることで、そうした感情にも配慮した上、刑事処罰だけではカバーできない今後の誓約等を示談の内容に盛り込むことが可能になります。