フィギュアやアニメグッズを購入して増大した約330万円の負債を0円にした事例
事案の概要
Fさんは、平成18年頃から、月に1~3万円を使ってアニメグッズやキャラクターフィギュアの収集を始めました。また、この頃から倦怠感や意欲低下、さらに、注意散漫(のちに「障害等級3級」に認定されております。)などによる仕事への悪影響が出始めました。平成28年には、転職先の上司によるパワハラが原因で症状が悪化し、フィギュア等の商品の購入を自身で制御することができなくなりました。最終的に一般債権の総額が300万円を大きく超え、返済ができなくなったFさんは当事務所に相談に来られました。
解決までの流れ
Fさんから事情を確認したところ、実際の負債総額は337万円であったこと、また、Fさんの収入では337万円を分割して支払うことはできないことから、破産手続で解決を図ることにしました。
コメント
管財人から、フィギュア等の購入は浪費に当たり、免責不許可事由に該当するものの、障害に対する治療を行い、今後同じ過ちを繰り返す恐れは少ないこと、及び、破産手続を通して、債務を増やしてしまったことを反省し、管財人の調査に積極的に協力したことから、破産手続に真摯に向き合ったと評価され、無事、免責を得ることができました。