痴漢事件の自首に、弁護士が同行した事例
事案の概要
Xさんは、数年前、電車内で、自身のジャケットを引き抜こうと思い、隣席で寝ていた女性の身体に触れてしまいました。
Xさんとしては、痴漢をしたつもりはなかったのですが、相手が痴漢をされたと感じてもおかしくない状況だと思い至り、自首をしたいと考え、当事務所に相談に来られました。
解決までの流れ
当事務所の弁護士は、Xさんから、当時の状況を詳細に聞き取った上で、事前に警察へ連絡し、日程調整をするとともに、Xさんの自首に同行し、警察官の取調べにも同席しました。
弁護士は、Xさんが警察署へ提出する上申書の作成にあたり、Xさんが有利となるような記載をアドバイスしたり、警察官による携帯電話の確認についても立ち会い、警察官による不必要なプライバシーの侵害を抑制しました。
警察官は、取調べ後、Xさんが犯行をしたとする時期に被害を申告した人物がおらず、今後捜査が行われる可能性は低いと述べた上で、その場でXさんに対する注意をし、Xさんを帰しました。
コメント
自分のやってしまった行為が犯罪にあたるかもしれない、と不安に駆られた時、弁護士に相談することで、その行為が犯罪にあたるかどうか、犯罪にあたるとして、どのような行動を取るのが良いのか、アドバイスを受けることが可能になります。
また、自首をする際に弁護士が同行することで、的確なアドバイスを受けながら、捜査機関による不必要なプライバシーの侵害を避けることができます。