署名済みの不貞行為の示談書に記載された示談金額の減額に成功した事例
事案の概要
Aさんの夫であるBさんと夫がいるCさんは、同じ高校の同窓生でしたが同窓会で出会ったことがきっかけで、まもなく不貞の関係になりました。数か月後、Cさんの職場にAさんが訪ねてきて面談を求めました。面談の場でAさんが提示した探偵の報告書には、不貞の証拠写真が写っていました。Cさんは観念し、その場でAさんが提示した示談書に署名しました。そこには500万円の慰謝料を支払うことが書かれていました。Cさんは恐ろしくなって、この問題を弁護士を通じて解決したいと当事務所に相談に来られました。
解決までの流れ
Aさんはすでに示談書に署名しており、その有効性を争うことは困難でしたがAさん代理人に対して、①現実の支払能力、②相場からの乖離、を指摘して示談金の減額や分割払いを求めました。
結局、解決金を400万円に減額し、これを初回200万円、2回目以降10万円を20か月払いとする和解が成立しました。
コメント
本件では、Cさんの夫に一切知られないままで解決しなければならないという事情があり、この事情が一層交渉を困難にしました。そこで、訴訟を回避してできるだけ早くAさんが満足するであろう金額を支払って和解することを目標にし、実行しました。