不貞行為の相手方配偶者から請求された慰謝料700万円の減額に成功した事例
事案の概要
Aさんは、Xさんの夫Y氏と、不貞の関係になりました。
数か月後、AさんとY氏の不貞がXさんに発覚し、XさんとY氏は離婚しました。
その後、Xさんの代理人から、Aさんのもとへ、慰謝料700万円の支払を求める内容証明郵便が届きました。
高額の慰謝料請求を受け困ってしまったAさんは当事務所に相談されました。
解決までの流れ
慰謝料700万円はどう考えても高額であったことから、担当弁護士は、Xさんの代理人弁護士に対し、150万円での和解を提示しました。
しかし、Xさん代理人は、これを一蹴し、訴訟を提起してきました。
本件では、XさんとY氏が離婚したという点で不利な事情がありましたが、その点を考慮しても700万円は高額でした。
訴訟の中で、裁判所は200万円での和解を提示し、双方ともこれを受け入れて和解しました。
和解金の支払い条件は、初回120万円、以後5万円を16か月というものでした。
コメント
高額の慰謝料の請求を受けた場合、たとえ相手方が弁護士を介して請求してきたとしても、その金額が本当に相応なのかを専門家に相談することを推奨いたします。
代理人間での事前の交渉で合意に至らず訴訟に移行したとしても、あまりに相場とかけ離れた慰謝料請求であれば中立の立場である裁判所が妥当な落としどころを提示してくれることがほとんどです。
本件でも裁判所が相応の金額を提示しこれを受け入れる形で和解に至りました。