交通事故被害者がタクシー会社との交渉で慰謝料を5倍に増額出来た事例
事案の概要
Aさんはバイクを運転して交差点を直進しようとしたところ、対向車線からUターンしてきたタクシーと衝突しました。Aさんは肋骨骨折等の傷害を負い、約2か月間通院しました。
通院終了後、Aさんはタクシー会社から賠償額の提示を受けましたが、慰謝料の金額に疑問を持ったAさんは、適切な賠償金額がわからなかったため、当事務所にご来所されました。
解決までの流れ
Aさんから相談を受けた当事務所の弁護士は、タクシー会社から提示された賠償案を確認しました。すると、慰謝料は自賠責基準で計算した金額より低い金額が提示されていました。
弁護士は改めて裁判基準で計算した慰謝料をタクシー会社に請求しましたが、タクシー会社はAさんの通院回数が少ないことを指摘し増額に難色を示しました。
しかしながら、骨折は捻挫や打撲と違い、何度もリハビリに通えば改善するものではなく、保存療法がメインになりますので、必然と通院回数は少なくなります。タクシー会社の主張は怪我の内容を考慮していないものですので、弁護士は、この点を指摘し、裁判基準でなければ交渉は打ち切りして、訴訟にて遅延損害金と弁護士費用も含めて請求するとの姿勢を示しました。
タクシー会社は、何度も刻むように少しずつ慰謝料額を増額する提示を行ってきましたが、最終的には約10万から約50万円まで増額することができました。
コメント
タクシーと交通事故を起こした場合、損害保険会社ではなくタクシー会社が直接示談交渉をする場合があります。これは、タクシー会社の自動車保険契約に免責金額が設定されており、免責金額内の賠償案件では保険会社が交渉代理をしないことが理由の一つです。
タクシー会社は交通事故に慣れており、知識を持っています。そのため、被害者の言い分を聞き入れてもらえないこともあります。弁護士にご依頼いただければ、被害者に代わってタクシー会社と交渉し、適正な賠償金を受け取ることができます。
タクシーとの交通事故でお困りの方は、是非弁護士にご相談ください。