離婚調停不成立後に短期間で協議離婚が成立した事例
事案の概要
Aさん(夫)とBさん(妻)は夫婦仲が悪化し,別居を始めました。別居から3年後、Aさんに交際相手ができ同棲を始めました。このことがきっかけとなって、Aさんは当事務所を代理人として離婚調停を申し立てました。Bさんは、Aさんの有責性を理由に離婚の条件として1000万円(慰謝料500万円+解決金500万円)の離婚給付を請求しました。Aさんは100万円の支払までは認めましたが、それ以上は譲らず、結局調停は不成立となりました。
Aさんは、何とかして離婚をまとめてもらいたいと当事務所に相談されました。
解決までの流れ
AさんもBさんも、離婚自体は避けられないと考えている点では同じでした。当事務所は調停不成立の直後からBさんの代理人との交渉を再開し、Aさんの了解のもと離婚給付として総額300万円を提示しました。Bさんの代理人はこの提案を受け入れ、結局、300万円(一時金100万円+10万円×20か月)を支払うことで離婚協議がまとまりました。調停不成立からわずか3か月後でした。
コメント
離婚協議が早々にまとまった理由は、調停の中で双方が相手の考え方を理解したこと、そのうえで双方が大幅に譲歩したこと、Bさんには資力があり経済的不安が少なかったこと、が挙げられます。