離婚調停が不成立で終了した後に協議離婚が成立した事例
事案の概要
Aさん(夫)とBさん(妻)は共働きの夫婦でした。Aさんは飲食店経営、Bさんは会社員でした。しかし、Aさんは夕方から深夜まで、Bさんは日中と、双方の勤務時間が一致せず次第にすれ違うようになり、Aさんは店の近くのマンションで過ごすようになりました。さらに、Aさんは別の女性Cさんと交際するようにもなりました。
AさんはCさんが妊娠したことをきっかけにBさんと離婚したいと考え、当事務所を訪問されました。
解決までの流れ
当事務所はAさんの代理人としてBさんに離婚を申し入れましたが、Bさんの代理人から拒絶されました。次いで当事務所は離婚調停を申立てました。Bさんは離婚の条件として1000万円の慰謝料を要求しました。このような多額の支払には応じられず、調停は不調となりました。
しかし、それでもあきらめずにBさんの代理人に対して、Aさんが現実的に支払い可能な解決金額を提示して、3回目の申入れをしたところ、Bさんも折れて離婚に応じてくれました。
コメント
婚姻関係が破綻していることはBさんも分かっているようでした。また、Bさんには離婚しても生計を維持できる収入がありました。あとはBさんのプライドでした。
Aさんはかなり無理をして解決金を捻出しましたが、それをみてBさんも納得したようでした。