実家への援助等で形成した負債約590万円を0円にした事例

事案の概要

15年前、法人代表者として事業を営んでいた実父(X氏)に資金援助を頼まれたAさんは、金融機関から約200万円を借り入れ、これをX氏に援助しました。その後もX氏からまとまった金額の資金援助を要求されたAさんは借入でこれを捻出し、その結果300万円の負債を負うこととなってしまいました。
2年後、X氏は逝去しました。X氏が経営していた法人は債務超過であったため破産手続で清算されました。また、X氏の負の相続財産については、母は破産手続を、子は相続放棄手続を行うことでその責任を免れました。
X氏の逝去後、実家で暮らす母と妹の生活が厳しくなったことから、Aさんは都度生活費としてまとまった金額を援助しました。その費用についてはAさん自身の収入や借入によって捻出しました。
途中でおまとめローンを利用して債務の一本化を図りましたが、主に実家への資金援助のために完済した業者から借入を再開してしまい、最終的に負債総額は約590万円となりました。

自力での生活再建が困難だと判断したAさんは、当事務所に相談されました。

解決までの流れ

担当弁護士は、Aさんと打ち合わせし、①収入状況からみて590万円を分割で返済することは現実的ではないこと、②高額な資産を有していないこと、③今後は援助をしないこと、を確認しました。
担当弁護士は、本件は破産手続きで解決するのが相応であることをAさんに説明し、Aさんはこれに同意されました。

コメント

Aさんが負債を増やした主たる要因は、実家への資金援助ですが、送金額が高額であったこともあり、本件事案は少額管財事件として申立を行ないました。

申立後、管財人からの質問や資料提出等に対し真摯に対応を行なった結果、実家への送金は援助と確認され、無事免責を得ることができました。

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