ひき逃げした加害車両を特定し、運転者から損害賠償金を回収した事例
事案の概要
Aさんは住宅街を自転車で走行していたところ、前方から大型トラックが接近してきたため、道を譲るため路肩に自転車を寄せて停止させ、トラックの通過を待っていました。
ところが、トラックがAさんの脇を通過する際、トラックの車体がAさんの身体に接触し、Aさんは自転車に跨ったままの状態で路上に転倒してしまいました。
この事故で、Aさんは上半身打撲等の傷害を負い、通院加療を余儀なくされました。
Aさんはトラックの運転者に治療費等を請求したいと考えましたが、トラックはAさんに接触したことに気付かないままその場から走り去ってしまっていたので、Aさんは加害者を特定することが出来ませんでした。
困り果てたAさんは今後の対応について当事務所にご相談くださいました。
解決までの流れ
当事務所の弁護士は、警察に相談し、現場付近の防犯カメラ映像等を確認してもらったところ、トラックの運送会社を特定することができ、その後、運送会社の記録からAさんに接触したと考えられる車両と運転者を特定することができました。
そして、トラックに設置されたドライブレコーダー映像を警察が確認したところ、Aさんがトラック通過後に転倒している姿が映っていましたので、トラックがAさんに接触した可能性が高いことが分かりました。
この事実を基に、弁護士はトラックの運送会社と運転者に対し、Aさんの損害として治療費や慰謝料を請求したところ、最終的には運転者から約30万円の損害賠償金を受領し、Aさんは無事、示談が成立しました。
コメント
ひき逃げなど加害者が特定できないケースでは損害賠償請求が困難な場合が多く、泣き寝入りで終わってしまうケースもあります。
弁護士に相談すれば、警察に捜査を求めるなど適切な手段を講じ、加害者を特定することができる可能性があります。
加害者が分からずお困りの方は、当事務所までお気軽にご相談ください。