婚姻に対して消極的になり、慰謝料を支払って婚約を解消した事例
事案の概要
Aさんは38歳の独身男性。Bさんと婚約していました。
結婚式の日取りまで決めていましたが、コロナ禍の影響で延期することになりました。
その後、Aさんは、婚約を解消しないまま、Bさんとの結婚に対する情熱を失って行きました。
Bさんに対して連絡を取ることもなく、Bさんからの連絡にも応答しなくなりました。
しばらくしてBさんから、正当な理由のない婚約破棄であるとして、慰謝料を請求する書面が届きました。
Aさんは、Bさんとの交渉を当事務所に依頼されました。
解決までの流れ
Aさんは、婚約を破棄する意思はないと述べていましたが、だからといって婚姻に向けて積極的に動こうともしませんでした。
当事務所は、Aさんに対し、客観的に見れば、婚約関係は事実上破綻していることを説明し、Bさんに対して慰謝料を支払い、正式に婚約を解消するよう勧めました。
Aさんは、当事務所の勧めに従うこととし、慰謝料の減額交渉を依頼しました。
当事務所は、Bさんの代理人と交渉し、慰謝料を減額したうえで、正式に婚約を解消することを合意しました。
コメント
Aさんは、時機を失ったと考えられます。
当初の予定通りに結婚していれば、円満な婚姻関係を築くことができたかもしれません。
しかし、結婚式を延期したことがきっかけとなって、関係が冷えて行ったのでしょう。